14-2. 細胞を使った遺伝子の発現機能解析
https://gyazo.com/c46126ed3d416a19ff66aa9dd02da825
1) 導入遺伝子の一過的発現と安定的発現
導入遺伝子の発現方法
導入遺伝子の発現を染色体に組込まれる前(通常48時間以内)に見る
染色体に組込ませた後で見る
組込みDNAの数や組込み場所を制御できないため、複数の試料間での正確な遺伝子発現量の比較は行えず、遺伝子導入は、遺伝子が染色体から常に発現される安定発現細胞株を作製するために行われる 2) レポーターアッセイとその応用:転写系を利用した解析
原理
細胞内で蓄積したレポーター遺伝子由来酵素の酵素活性からプロモーターの強度が推定できる
https://gyazo.com/b7a1061ffd954e41a2f6ccf54b87703c
レポーター遺伝子がつくる酵素は以下のような条件が必要
酵素量を安定かつ定量的に測定できる
初期の頃使われていたもの
table: 表14-2 レポーターアッセイに使われる酵素
マーカー酵素名 略語 測定の原理
応用
2) 上記配列に結合する転写調節タンパク質の検出や機能解析
3) 転写調節因子cDNAを発現プラスミド(→こちら側のDNAをエフェクタープラスミドという)に挿入し、レポータープラスミドと細胞に共DNA導入させて、転写調節因子の機能解析を行う https://gyazo.com/f184efd855f45a0b60a5d80bbd5f432e
タンパク質AとBの結合を見る
Aを前述4と同じように既知DNA結合領域と融合させるとともに、Bを既知転写活性化領域(e.g. VP16)と融合させて、2つのハイブリッドタンパク質を作製する AとBのタンパク質が結合すると、プロモーター上で融合A-融合Bという形のDNA結合性転写活性化タンパク質が再構築され、4と同様にプロモーター活性が上昇する
https://gyazo.com/069a1c38571d8406a1d12de433a957c7
原理
https://gyazo.com/6396a926fd45c28497bc9ba34c893e50
操作の概要(一過的発現で、プロモーター機能を解析する例)
2) 48時間後に細胞を集め、抽出液を得る
3) 抽出液を酵素源とし、ルシフェリンと必要成分を用いて酵素反応を行い、光量を測定する
細胞内で遺伝子発現や遺伝子産物の相互作用を画像として解析する様々な方法がある
古典的
細胞内タンパク質を抗体を使って検出する
FRETはin vitro反応でも様々に使われる